佐久間象山先生の 大幟
池田八幡神社
佐久間象山先生 揮毫の大幟
毎年9月23~24日 例大祭で掲揚される大幟は、佐久間象山先生が44歳の時 揮毫したもの。原本は池田町指定有形文化財に指定されております。
(このページの写真は原本です)
「炳靈千載祀 洪德萬民依」
意訳… 光り輝く神霊を永く祀れば 大きな徳により萬民は安らぐ
(落款/署名)
嘉永甲寅 三月穀雨 (嘉永7年 *西洋歴1854)
象山 平 大星 書 (号は象山。佐久間家は桓武平家の流れ。大星は名と思われる)
落款印 日東平啓 大星子明 (啓も名 ・子明は字・あざな)
【入手の経緯】
明治時代中頃、池田町4丁目出身の書家、小澤儔一は、松代藩で象山の家臣だった百瀬壽山と親交が厚かった。
池田八幡神社で幟を新調することとなり、象山筆の幟用の書が、象山の母の生家・荒井家に保存されていたことを知った小澤は荒井家を訪ね、百瀬の口添えも有り 明治27年(1894)4月 金30円で購入することが出来た。
池田では地元の染物店に依頼し大幟を調製。同年秋、神社に奉納され、以降 9月の例大祭時に境内に掲げられている。
【この書が荒井家に存在した理由】
松代領で、縁の深かった下高井郡渋温泉の村から象山が幟の揮毫を依頼され、三反幟用をしたためたが、五反幟用に書き直して欲しいと請われ残っていたという。