戦前の御朱印帳 ⑫諏訪大社のご神宝・賣神祝印

先々代 宮司の御朱印帳 ⑫

7冊有る祖父の御朱印帳には、約70社の御社印がありました。
御社印の他にも、天皇御陵の御陵印や、観光スタンプ的なものも…

その中には、「これはなんだろう?」と解らない印も有ります。
何分にも、日付など墨書が無いので…

謎だった印の一つ。捺印されたのは昭和4年(推定)

S4 賣神祝印 重文 (2).jpg

これが、諏訪大社のご宝印で、今は国の重要文化財である 賣神祝印(ひめがみの ほうりの いん)だと、山家神社(上田市真田)の押森宮司さんにご教示いただきました。

 

(下諏訪町HP)
「社伝によると大同年間(806~810)平城(へいぜい)天皇(806~809)より下賜されたものといわれ、美しい鋳肌をもった銅印で大和古印の系統をひくものと考えられる。
かつていったん失われ、秋宮神池の千尋池から発見されたと伝えられている。」

下社の神印として、明治初年まで使用され、昭和9年に国宝指定(戦後は重要文化財)。
祖父が捺印したと推測される昭和4年は、文化財指定前なので、捺印することも可能だった? 
今は諏訪大社下社秋宮の宝物館に展示されていますが、触れることすら出来ないでしょう。

かなり貴重なものであることが解りました。

押森宮司さん、有り難う御座いました。

戦国武将 真田家に縁の深い山家神社さんも、「御朱印さんぽ」と同趣旨で地域振興を図っておられます。
美しい御朱印が頂戴できます。是非 ご参拝を。
山家神社