戦前の御朱印帳 ④熱田など東海編

先々代 宮司の御朱印帳 ④

長野県は 何地域?
本州の中央部にあり、組織により北陸地区とか、甲信越地区とか、所属するエリアが変わるのですが、神社関係では東海地区に所属。
ですので、祖父が「五縣」と記しているときは「三重・愛知・静岡・岐阜・長野」の東海五県。関係が深いだけに、様々な会議や研修で神社を参拝する機会も多かったようです。
東海地区の内、三重・富士登拝・長野は公開済みですので、今回はそれ以外の御朱印を。 
何れも墨書無し。 
日付などを記したのは祖父です。

 

熱田神宮 (名古屋市)
祖父の御朱印帳には、昭和8年~16年まで4度参拝の記録が残ります。

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(「昭和8年」文字は祖父の書き込み)


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↑ 昭和10年 一番印影が鮮やかでした。

現在のデザインと同じに思えます。
昭和20年6月、熱田空襲の被災を免れることが出来たのでしょうか?

八剱宮(熱田神宮 別宮)

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熱田神宮境内の八剣宮。これも昭和10年。
現在とは、字体などが微妙に異なります。 

 

真清田神社 (愛知県一宮市)

S19 真清田 (2).jpg 

昭和19年参拝
国幣中社の文字。
「尾張一ノ宮」の丸印は、現在と同じデザイン。 


津島神社
 (愛知県津島市)

S11 津島 (2).jpg 

昭和11年参拝
平成後期まで同じような印影でしたが、デザインが少し異なるかな?
数年前には、角印に変更されたようですね。

 

砥鹿神社  (愛知県豊川市)

S16 砥鹿神社 (2).jpg
昭和16年。
当時は三河国一宮という角印でした。

 

 

浅間大社 (静岡県富士宮市)

S19 浅間.jpg 

昭和19年
持参した紙に捺印していただき、後に御朱印帳に貼り付けた感じです。
変色しておりますがご勘弁ください。

 

 

水無神社 (岐阜県高山市)

S17 水無 (2).jpg   

現在と同じデザインですが、文字の太さなど微妙に異なるような...
水瓢箪は水無神社の神紋です。

くどいようですが、「昭和17年…」は祖父の書き込み
戦前、神社の御朱印で墨書があるもの、我が家では見当たりませんでした。