戦前の御朱印帳 ① 伊勢.二見.猿田彦

先々代 宮司の御朱印帳 ①
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祖父が遺した御朱印帳が数冊あります。
昭和初期の神社御朱印は、社印のみ。社名・日付の記入無しが主流。
「参拝記念」などと記されたものも多く、現在とは趣が異なります。

数十社の御朱印
徐々に公開します。

最初は三重県の神社

伊勢の神宮(内宮) 

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日付が無いので、前後から推測すると、昭和9年2月参拝でしょうか。
現在とは異なり「内宮参拝」の丸印(直径55㎜)です。

翌年 昭和10年5月と思われるもの↓
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続いて
伊勢の神宮(外宮)
 昭和9年2月
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昭和10年
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「昭和10年5月 五県大会」は、筆跡から祖父が記入したものです。
内宮と同じく、丸印のみ。

この日は別宮である 
月夜見宮 も参拝したようです。
内宮・外宮と同じ丸印。
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これが、昭和15年(推測)の御朱印帳だと
内宮
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外宮
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日付の墨書はありませんが、現在と同じ印となっております。
月夜見宮も現在は角印ですので、昭和10~15年の間に
デザインと文字が変化したようです。


猿田彦神社 
(昭和9年)
五瓜紋に「参拝章」の印
*「昭和9年…」の文字は祖父が記入

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同じく猿田彦神社(昭和15年)

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現在は隅切りになっていますね
*「昭和15年…」の文字は祖父が記入


続いて 夫婦岩で知られる
二見興玉神社 
(昭和9年)
「二見蛙」が特徴的なデザインには「参拝證印」の文字
「夫婦岩潔斎證印」 と 日付入り丸印のスタンプが…
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これが昭和15年になると…
現在と同じ角印に。
夫婦岩の文字も「潔斎」のみに。

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最近、二見蛙デザインの御朱印は復刻され、期日限定で授与されているようです。
*「昭和15年…」の文字は祖父が記入



次は、少し遡り、昭和4年 富士山 登拝の御朱印です